マスターコースの評価にはいくつかの種類がある。
最後に待っている修士論文。
定期評価のメインはエッセイ(小論文)だが、オンラインコースなのでチャットフォーラム上のディスカッションも評価対象になる。
これが辛い・・・
投稿のボリュームは400〜500字程度。内容には参考文献をつけなければならない。ネイティブのクラスメートはバンバン長文の投稿を上げてくるが、タイムリーな投稿は本当に大変。まず、参考文献を検索し、斜め読みして必要な部分を抜き出し、文献管理アプリに入力して、Bibliography(参考文献リスト)を作りながら投稿を書き上げる。参考文献からの引用も少なくないので、その点は良いが剽窃は厳しく禁じられているため文献リストの管理が重要になる。そこからさらに、(時間が許せば)ネイティブに文章をチェックしてもらい、投稿→返信→また投稿・・・みたいな流れになる。
本当に苦しくなってくると、無理せず自動翻訳アプリも使いながらdraftを書いていく。はやく、翻訳ゼロで読む方が楽になりたいのだが・・・。それでも、消化しなければならない量が多いので、英語は鍛えられる。ネイティブのクラスメートも、仕事しながらのパートタイムなので提出が遅くなる人も多い。オンラインの救いかも知れない。
Discussion assessmentは提出期間が定められている。クラスメートの投稿は最初の投稿を終えないと見ることができない。他者の発言への返信も義務づけられており、その点も評価の対象になる。
対話を通じた学びは、やった分だけ知識として自分の血肉になることを感じることはできる。日本の大学院を知らないのでなんとも言えないが、遙か昔に経験した大学生活を考えると、イギリスの大学院はスパルタだ。それはすなわち教える側の労力が要求されることも意味する。それを可能にするには、教育をが守られる必要があって、国などもっと大きな枠組みがその価値を認識し、関わるしくみが存在する必要がある。だから、教育の内容はその国力の1つのバロメーターだと思う。
大変だけど、Discussion assessmentは単なるレクチャーによる授業より遥かに刺激的であることは間違いない。オンライン×多様性を乗り越えて、それを楽しめるCommunity of practice(実践共同体、今回は学びを目的とした集団)ができることを期待している。
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